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【東大院生が厳選】量子力学のおすすめ参考書10選|レベル別に徹底解説 !

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【東大院生が厳選】量子力学のおすすめ参考書10選|レベル別に徹底解説 !

 

 

  • 量子力学の本を何冊読んでもわからない…
  • 難しい数式だらけで理解できない…
  • ブラケット表示が全くわからん…

本記事では、その悩みを徹底的に解決していきます。

私が紹介する量子力学の本を読めば、量子力学を理解できるだけでなく量子力学を好きになれます。

実際、ここで紹介する本のおかげで、大学院入試・定期試験では困ることがなくなりました。

何より、量子力学という学問にハマりました!!

本記事では、最初に量子力学の簡単な解説をしてから、量子力学の参考書を紹介していきます(理解している方は量子力学の簡単な解説は無視してOKです)

実際に私が紹介する参考書を読んで、わからない部分や質問等がありましたら、Twitter(努力のガリレオのTwitter)またはブログにコメントしてください!

本記事の信頼性に関しては私のプロフィールページを参考にしてください。

 

Yuma
Yuma
量子力学の質問等があったらガンガンDMしてきてください。可能なら一緒に考えたり、解説記事を書きます…(時間があれば)

 

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全てのメリットは書ききれませんが、私が思う最大のメリットは以下の3つです(他にもあります)

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私は、『Prime Student』を大学3年次に知り深く後悔しました…(というか怒りすら感じていました)

他のメリットと登録方法に関しては、下記を参考にしてください(所要時間 : 5〜10分)

 

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量子力学の簡単な説明

 

おすすめの参考書を紹介する前に、量子力学について簡単に説明します。

*本当に簡単なイメージを伝える程度なので、一度学んだ方は読み飛ばしてください。

量子力学の難しさは、古典力学の直感に反する現象をいかに認めるかという部分にあります。

量子力学と古典力学の違い(直感に反する具体例の一つ)

  • 古典力学の場合 : 物質が存在する位置が正確にわかる
  • 量子力学の場合 : 物質が存在する位置が確率的にわかる(正確に決定することはできない)

 

つまり量子力学の場合は、粒子は正確に位置を特定できず、『ある場所Aには70%いて、ある場所には30%で存在する』という事実のみにアクセスできます。

なんだか不思議ですよね…

しかし、この事実は実験的にも確かめられています。

それ以外に量子もつれという不思議な現象も起きます!!

下記の動画を見ると、量子力学の不思議さと雰囲気がわかり勉強するモチベーションが爆上がりするのでぜひ見てみてください。

 

 

直感的に量子力学を知りたい方は下記の動画も参考にしてください(私が量子力学を学ぶ前に見た動画です)

 

 

量子力学のおすすめ参考書|初心者・苦手な方におすすめ

まずは、初心者の方と量子力学に苦手意識を持っている方におすすめな参考書を紹介していきます。

可能な限り、数式に圧倒されないような参考書を意識して紹介します。

なぜなら、最初の段階で大切なことは、量子力学の正確なイメージをつけることだからです。

量子力学のおすすめ参考書|初学者・苦手な方におすすめ

  1. 量子力学がわかる(ファーストブック)
  2. 量子力学Ⅰ(講談社)
  3. 量子力学Ⅱ(講談社)

*各参考書に対して、読み終わる期間の目安を紹介していますが、自分が読み終わった肌感を共有しているので、参考程度にとどめてください。

 

量子力学がわかる(ファーストブック)

 

難易度
院試対策おすすめ度
価格 2,068円(税込)
発売日 2010/06/12
読み終わる期間 1〜2週間

 

量子力学の基本を理解する最強の一冊です!

比較的難しい数式も出てこないので初学者の方も理解しやすいです。

また、量子力学の広範囲のテーマをカバーしているので、量子力学の理解していない部分をピンポイントで勉強するのもおすすめです。

特に、水素元素の量子力学と摂動論はわかりやすいです。

 

量子力学Ⅰ(講談社)

 

難易度
院試対策おすすめ度
価格 2,750円(税込)
発売日 2009/09/18
読み終わる期間 1〜2週間

 

説明が他の参考書に比べてわかりやすいです。

例題もかなり豊富で定期試験や大学院入試には最適の一冊です。

特に、大学院入試に頻出な問題がたくさん載っています(例題だけでもやる価値あり!)

特に、シュレディンガー方程式の3次元極座標表示の解説は、式変形も丁寧でわかりやすいです。

 

量子力学Ⅱ(講談社)

 

難易度
院試対策おすすめ度
価格 3,080円(税込)
発売日 2010/04/20
読み終わる期間 2〜3週間

 

量子力学Ⅱの説明もめちゃくちゃわかりやすいです。

特に、スピンや無限小変換の話は量子力学の参考書の中でも一番わかりやすかったです。

この二冊を読み終えてから、後に紹介する『量子論の基礎』や『J.J.サクライの量子力学』を読むことで確かな理解が身につきます。

逆に、量子力学の難しい本を読んでつまづいた方は、このシリーズに戻ることをおすすめします。

練習問題も良問なので全て解くことをおすすめします。

研究で量子力学を使うのでなく、定期試験のために量子力学を勉強する場合は、ここで紹介した3冊で十分です!

大学院入試や量子力学を楽しむためには、これから紹介する本を読んでください。

 

量子力学のおすすめ参考書|大学院入試・研究で使用する方は必見

 

ここでは、量子力学をさらに深く理解したい方や、大学院入試で量子力学を使用する方におすすめの参考書を紹介します。

量子力学のおすすめ参考書|大学院入試・研究で使用する方は必見

  1. 現代の量子力学(上)J.J.Sakurai
  2. 量子論の基礎 その本質のやさしい理解のために
  3. なるほど量子力学Ⅰ
  4. なるほと量子力学Ⅱ
  5. なるほど量子力学Ⅲ
  6. 量子力学Ⅰ(KS物理専門書)
  7. 量子力学Ⅱ(KS物理専門書)

 

現代の量子力学(上)J.J Sakurai

 

難易度
院試対策おすすめ度
価格 6,050円(税込)
発売日 2014/04/10
読み終わる期間 4〜8週間

 

私は、どうしても量子力学のブラ・ケットベクトルの概念が抽象的すぎて、理解に苦戦していました。

そんな中、当時の指導教授や講師の方たちに紹介してもらいこの本を読みました。

評価が高い理由がわかりました。

最初の1章を読むだけでも、ブラケットの概念がスッキリわかります(早い段階からこの本に出会いたかった…)

 

量子論の基礎 その本質のやさしい理解のために

 

難易度
院試対策おすすめ度
価格 2,200円(税込)
発売日 2004/04/01
読み終わる期間 4〜8週間

 

量子論の基礎と書いてありますが、決して簡単な本ではありません(初学者でも理解できるはいると思いますが…)

しかし、すっきりと量子力学の重要概念が説明され、頭の中が再整理されます。

今でも、曖昧になった部分を確認するために読み返すことがあります。

また、物理・化学系の大学院入試を受ける方は、このレベルが理解できていないと危険です。

 

なるほど量子力学Ⅰ

 

難易度
院試対策おすすめ度
価格 3,300円(税込)
発売日 2006/02/01
読み終わる期間 2週間

 

本書の冒頭で、光電効果やボーアの原子モデルなども詳しく紹介されています。

また、量子力学の導入方法が、他の本と異なりハイゼンベルクの行列力学モデルから始まります。

量子力学の異なる定式化を学ぶことで理解度はより深まります。

他にも行列力学による定式化から始める本もありますが、正直理解しにくいです。しかし、この本なら確実に理解できます。

もしも、力学・解析力学が不安な方は、下記を参考にざっくり学び直してから読むのもありです。

 

【東大院生が厳選】力学・解析力学のおすすめ参考書10選|レベル別に徹底解説 !大学の力学は、高校の力学と比較にならないくらい難しいです。そのため、高校のとき以上に適切な参考書を使用することが重要です。本記事では、実際に私が使用した中で特におすすめできる力学・解析力学の参考書を紹介します。また、大学院入試や定期試験対策に特化した問題集も紹介します。...

 

一応、難易度は少し上がりますが、行列力学の考え方をより詳しく学びたい方は、下記を参考にしてください。

 

 

簡潔な説明のおかげで、行列力学の考え方が整理されます。

 

なるほど量子力学Ⅱ

 

難易度
院試対策おすすめ度
価格 3,300円(税込)
発売日 2006/12/01
読み終わる期間 2週間

 

なるほど量子力学Ⅰを読んだ方はもう虜になっていると思いますが、『なるほど量子力学Ⅱ』も最高な一冊です。

特に、水素原子の解説は、とてもわかりやすいです。

また、数式の展開がほとんど省略されていないので、確実に理解できます!

量子力学の行列表示に慣れない方は、必ず読むべき一冊です。

 

なるほど量子力学Ⅲ

 

難易度
院試対策おすすめ度
価格 3,300円(税込)
発売日 2008/02/01
読み終わる期間 2週間

 

異常ゼーマン効果やスピンの行列化などをここまで丁寧に紹介している本は、見たことありません。

なるほど量子力学1, 2と同様に、数式の展開がほとんど省略されていないので確実についていくことができます!

大学院入試レベルの話もありえないくらい丁寧に解説しているので、物理的意味も理解しやすいです。

*異常ゼーマン効果の問題は院試でよく見るので、解いたことがない方はぜひ一読してください。

大学院入試を受ける方は、『なるほど量子力学Ⅲ』のみ読むのもおすすめです!

 

量子力学1(KS物理専門書)

 

難易度
院試対策おすすめ度
価格 5,126円(税込)
発売日 1994/02/18
読み終わる期間 半年程度

 

個人的に、この本を読んで量子力学を理解することはおすすめできません…

お世辞にもわかりやすいとは言えません。

しかし、たくさん良問が載っていて手を動かしながら確かな理解度を深めることができます。

大学院入試がある方は、前半の井戸型ポテンシャルや水素の問題は解説もわかりやすく、良問が多いので必ず解いてください。

しかし、ブラ・ケットや角運動量演算子の部分は正直わかりにくいと思うので、理解するというよりは、演習問題として使用してください。

また、大学院入試では、この本の例題や演習問題に似た問題をよく見るので解答作成するときにも使用できます。

とりあえず、大学院入試を受ける方は、持っていて損のない一冊です!

 

量子力学Ⅱ(KS物理専門書)

 

難易度
院試対策おすすめ度
価格 5,126円(税込)
発売日 1994/03/24
読み終わる期間 半年程度

 

量子力学Ⅱの同種粒子の問題や解説は、東大の大学院や東工大の大学院でもよく出題されます。

また、摂動論やWKB近似の例題が超絶良問です!

院試を受ける方は、散乱の理論のところは読まなくてOKですが、それ以外の例題はすべて解くようにしましょう。

スピンの複合系等を考える際に多くの方がつまづくポイントが、ケットのテンソル積(⊗ : こういう記号のやつです)です。

もし理解できていない方は、下記の記事を参考程度に一読してみてください。

テンソル積・直積・直和をわかりやすい具体例で徹底解説直積・直和の概念は物理を理解する上でも重要な概念です。しかし、多くの教科書は、抽象的すぎて理解しづらいですよね。この記事では、直和と直積の概念を具体例を使って説明していきます。...

 

 

量子力学のおすすめ問題集|大学院入試・定期試験対策

 

ここからは、大学院入試・定期試験対策におすすめな問題集を紹介していきます。

問題演習を軽視している方もいますが、確実な理解を手に入れるためには、自分の手で問題演習をする以外の方法はありません。

 

量子力学のおすすめ問題集|大学院入試・定期試験対策

  1. 演習量子力学(サイエンス社)
  2. 演習しよう量子力学

 

当然私は、院試に合格するためにこれから紹介する問題集はすべてやりました。

本気ならこの量をこなしてください…

大学院試の合格体験記では、合格者が実際に使用した問題集等を紹介しているのでぜひ一読してみてください!

問題集をやる上で、物理数学の前提知識があると問題集は進めやすいです。

物理数学を確実に理解する参考書に関しては、下記を参考にしてください。

 

【東大院生が厳選】物理数学のおすすめ参考書10選|レベル別に徹底解説 !物理数学は物理を学ぶためには必要不可欠です。本記事では、私の経験から確実に力がつく物理数学の参考書を10冊に厳選して紹介しました。詳しい内容は記事を参考にしてください。...

 

演習 量子力学(サイエンス社)

 

難易度
院試対策おすすめ度
価格 2,035円(税込)
発売日 2002/03/10
読み終わる期間 2〜4週間程度

 

良い意味で無難な問題集です!

大学院入試がある場合は、サクッと一周解いてしまいましょう。

私も、大学2年の前期に3週間くらいかけて、全問題解いたのを覚えています。

大学院入試・定期試験に最適な一冊です(このくらいは最低限やりましょう)

 

演習しよう量子力学

 

難易度
院試対策おすすめ度
価格 2,695円(税込)
発売日 2016/11/10
読み終わる期間 2〜4週間程度

 

この本も良い意味で無難な一冊です。

量子力学の教科書を1冊読んだらサクッと一周することをおすすめします。

この本は、大学2年生くらいでも解くことができるので、挑戦してみてください!

余談ですが、大学院入試の会場でこの問題集を持っている方をたくさんみました笑笑

 

まとめ

 

院試を受ける方は、量子論の基礎(その本質のやさしい理解のために)を確実に理解し、その後問題集を利用し、ひたすら演習をしましょう。

院試の問題は、手を動かして参考書の例題・問題集を解かない限りできるようになりません。

また、理解せずにとりあえず問題だけは解けるという状態が一番危険ということも頭に入れておいてください。

他の物理学に関する参考書は下記を参考にしてください。

 

数学の参考書に関しては下記を参考にしてください。

 

英語の勉強法・参考書に関しては下記を参考にしてください。

 

高度な専門科目は、可能ならば知り合いや友達と教えあうことをオススメします。

もし、そのような機会がない場合は『ブログにアウトプット』することもオススメします(第三者に見られる状況で行うアウトプットは、定着率が格段に上がります)

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ブログのメリット・デメリットについて詳しく知りたい方は下記を参考にしてください。

 

【暴露】ブログを始める6つのメリット・3つのデメリット|東大生が解説!本記事では、ブログを始めるメリット6つとデメリット3つをまとめました。本記事を読むことで、デメリットを適切に理解した上で、ブログを始めるかどうかを判断することができます。是非参考にしてください。...

 

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努力のガリレオ
【運営者】 : 東大で理論物理を研究中(経歴)東京大学, TOEIC950点, NASA留学, カナダ滞在経験有り, 最優秀塾講師賞, オンライン英会話講師試験合格, ブログと独自コンテンツで収益6桁達成 【編集者】: イングリッシュアドバイザーとして勤務中(経歴)中学校教諭一種免許取得[英語],カナダ留学経験あり, TOEIC650点
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