本記事では、東京大学大学院に合格した私が院試の対策法を徹底的に解説します。
正直、院試の情報は、お世辞にも多いとはいえず、情報量の差で合否が決まることもあります。
そこで、本記事では情報量で合否が決まるような状況を避けるために、適切な院試の対策法と情報を6ステップで説明します。
大学院入試を少しでも考えた方は、必ず一読してください。
本記事を読んで疑問点や相談がある方は、私のTwtter(努力のガリレオ : @galileo_effort)にDMまたは、本記事のコメント欄にガンガン記入してください!
大学院入試の基本知識
まずは、大学院入試の基本知識を説明します。
すでにある程度理解している方も、確認のつもりで読んでください。
具体的には、以下の内容を説明します。
- 大学院入試の時期に注意
- 大学院入試の受験科目
- 国立大学大学院でも併願可能
- 大学院入試の難易度を理解する
- 大学院入試はいつからやるべきか
- 大学院入試の日程
大学院入試の時期に注意
大学院入試の出願時期と入試時期は、各大学院・各専攻ごとに異なります。
また、大学院入試には、秋受験という形で二次募集を行う大学院もあります。
さらに、専攻や学科単位でも、大学院入試の時期が、異なるケースもあるため、注意が必要です。
大学院入試の受験科目
大学院入試の受験科目は、主に以下の6つです。
- 英語試験(最近は、TOEIC、TOEFLのスコア提出が要求されることもある)
- 専門科目の筆記試験
- 専門科目の口頭試験
- 小論文
- 研究計画
- 面接試験
これらの対策法に関しては、後ほど詳しく説明します。
また、受験科目は、各大学院・各専攻ごとに異なるため必ず各自で確認してください。
しかし、後の大学院入試の対策法6ステップで再度調べて頂く時間を設けるため、そのまま読み進めてください。
国立大学大学院でも併願可能
大学入試との大きな違いは、日程があえば、国立の大学院でも併願することができる点です。
また、同じ大学院でも日程が合えば、専攻を変えて併願することもできます。
大学院入試の難易度を理解する
文系の大学院は、面接や小論文形式の問題が多いため、難易度を見積もることは比較的難しいです。
そのため、当ブログでは、あまり難易度に関して言及しません。
理系の大学院の難易度に関しては、下記を参考にしてください(本記事を読み終えてからチェックしてもOKです!)
大学院入試の対策はいつからやるべきか
結論、大学院入試の対策は、本記事を読み終わった瞬間から始めてください。
ネットやTwitterでは、大学3年の3月あたりから対策を始めれば大丈夫という情報が出回っていますが、早ければ早いほど良いです。
そのため、本記事を読んでいる大学1・2年生も今すぐ始めてください。
なぜ、大学院試勉強を今すぐ始めるべきかを簡単にまとめます。
大学院試を今すぐやるべき理由
- 実際に合格した方々が院試勉強を早く始めている
- 思っている以上に院試の問題が難しい
- 英語の対策には少なくとも1年くらいかかる(*英語試験がある方)
- 早めに院試勉強を行うと就職活動と両立が可能
- 普段の勉強のモチベーションが上がる
- 大学の講義についていけるようになる
より詳しく知りたい方は下記を一読してください。
大学院入試の日程
大学院入試の日程を簡単にまとめておきます。
おそらく、最も王道な例を以下で紹介します。
- 5〜6月 : 募集開始・推薦(願書提出)
- 6〜7月 : 推薦入試
- 7〜8月 : 一般試験
- 9月 : 合格発表
*全ての大学院入試に該当するわけではないので、あくまでイメージ程度に思ってください。
大学院入試の対策法|6ステップで徹底解説!
ここからは、大学院試の対策法を紹介していきます。
- 適切に情報を集める
- 合格体験や不合格体験をもとに合格までの具体的なイメージを作る
- 英語試験の対策
- 専門科目の基本を理解する
- 過去問演習
- 面接対策
以下、詳しく説明します。
大学院試の対策法① : 適切に情報を集める
大学院入試は、大学入試以上に日程や試験科目が複雑なため、情報を適切に集めることが超重要です。
ここで情報というは、決して過去問の解答や大学院の先輩からの情報といったものではなく、事務的な情報で、試験日・試験科目等を意味しています。
具体的には、各大学院ごとの募集要項を読み込むことで情報を収集します。
なかなか、色々な大学院の募集要項を確認することは手間ですが、試験科目や試験日程が毎年変わるので、必ず確認が必要です。
最新版の募集要項がない場合は、過去の募集要項で良いので、必ず一度は目を通しておきましょう。
また、募集要項や入試情報の最新情報は、各大学院のホームページ上で共有されるので、適度に確認して、最新情報を更新しましょう。
この情報収集を後回しにする方が多いですが、めちゃめちゃ重要なので、今すぐやってください。
各大学院入試の日程をすぐに確認できるまとめノートを作ると良いです。
各大学院のホームページ上で、大学院の説明会やオープンラボ等の情報が更新されるので、頻繁にホームページを確認して、参加するようにしましょう。
大学院入試のイメージが理解できるだけでなく、色々な研究室の情報を知り、的確に進路を選ぶことができます。
また、自分のタイミングで必ず研究室訪問には行ってください。
研究室訪問に関しては、下記を参考にしてください。
研究室訪問は、大学1・2年生でも行くことができるので、自分の進路を明確にしたい方は早めにいっても良いです。
大学院入試の対策法② : 合格体験や不合格体験をもとに合格までの具体的なイメージを作る
次に大切なのが、2〜3人の方の合格体験や不合格体験を参考に、具体的な合格までのイメージを作ってください。
当ブログでは、大学院の合格体験・不合格体験を共有しているので、知人がいない方は下記を参考にすれば十分です。
大学院入試の対策法③ : 英語試験の対策
大学院入試に英語がある方は、英語試験の対策から始めましょう。
理由は、英語対策は比較的時間がかかるからです。
また、早い段階で英語の能力を上げておくと、海外大学院の入学も視野に入れることができます。
さらに、就職活動でも英語能力は有利になります。
大学院入試の英語試験に関する情報は、下記を必ず一読してください。
大学院入試の対策法④ : 専門科目の基本を理解する
ネット上では、この段階で大学院入試の過去問を解きまくると良いという情報が出回っているかもしれませんが、私はおすすめしません。
一概にも全ての大学院がそうとは言い切れませんが、過去問を何度も解いて、解答を暗記しただけでは入試は突破できません。
そのため、この段階では、各専門科目(受験する大学院入試で出題される分野)の基本を理解することに徹しましょう。
院試がせまって
文系の場合は、専門科目で小論文等が出題されることもあるので、小論文の書き方の基本等を習得してください。
理系に関しては、下記を参考に基本知識の理解を目指してください。
数学
物理学
参考書を購入するお金がないという方は、AmazonのPrime Studentという学生限定の特典を使用すると本が最大10%割引で購入できます。
詳しくは、下記を参考にしてください(登録時間 : 5分程度)
教科書的な本が一冊読み終わり、基本が理解できたと感じたら、次のステップに進みましょう。
大学院入試の対策法⑤ : 過去問演習
この段階で、過去問演習を行ってください。
最低でも、7年分は解くようにしてください。
解く際は、解答を暗記するのではなく、以下の点を意識してください。
- 自分の基本知識が抜けている部分を見つける
- 問題傾向・問題形式になれる
- 点数が取りやすい科目を見つける
大学院入試では、複数の科目の中から、2〜3科目を選択する問題がほとんどです。
正直、大学入試ほど難易度が統一的ではありません。
そのため、難易度が低く、確実に点数が取れる科目を見つけるのも重要です。
また、大学院入試の過去問対策は、少人数で良いのでグループを作り、みんなで対策するのが効果的です。
詳しくは、下記を参考にしてください。
また、できるだけ過去問の解答入手の有無で合否が決定するのを防ぐために、当ブログで大学院入試の解答を作成しています。
詳しくは、下記のボタンからアクセスしてください。
大変申し訳ありませんが、有料(0〜500円)で販売させていただいています(当ブログをさらに成長させるための支援金だと思って許してください…)
大学院入試の対策⑥ : 面接対策を行う
院試の面接試験も、各大学院ごとにさまざまなパターンがあります。
基本的には、以下の3パターンが上げられます。
- 面接試験のみで合否が決まるパターン
- 筆記試験の合格者のみ面接試験をするパターン
- 筆記試験と面接試験の両方で合否が決まるパターン
読者の方が、志願する大学院にもよりますが、②, ③のケースの場合、圧倒的に筆記試験の方が重要なので、筆記試験が終了した後で、対策すれば良いです。
面接試験の詳しい対策に関しては、下記を参考にしてください。
大学院入試に落ちてしまった場合
大学院入試に落ちてしまった場合は、基本的に以下の三つを選択します。
- 10〜12月の秋入試を受験する
- 来年の入試を受験して、秋または春入学する
- 就職する
10〜12月の秋入試に関しては、必ずしも自分が志望する大学院の入試があるわけではないので注意しましょう。
また、大学院入試の場合は、院試浪人をして一年後に入試をしても、来年度の4月ではなく、受験年度の9月に入学することができます。
そのため、院試浪人をしても、実質半年しか遅れがありません!
詳しくは、実際に院試浪人をして、秋に入学した方の下記の体験談を参考にしてください。
大学院入試の合格ツール・サービス
ここでは、大学院入試で合格した方が使用していたツールやサービスを紹介します。
手帳やスケジュール管理ができるもの
大学院入試では、志望大学院の日程や試験科目の情報を適切に収集することが重要です。
その際に、可能なら一瞬でスケジュール等が確認できるツールがあると良いです。
もちろん、手帳があれば十分ですが、私はNotionと呼ばれる無料メモツールを使用していました。
勉強グループで情報共有が一瞬でできたりするのでおすすめです!
オンライン英会話
英語対策のために、多くの方がオンライン英会話を使用していました。
特に、大学生活から急に院試対策生活になると勉強習慣を身につけるのが結構大変です…
しかし、オンライン英会話の場合は、毎日1レッスンのように習慣化しやすいです。
また、月数千円をかけているため、『やらなきゃ!』という心境になります。
最近は、TOEFL・TOEICの本番さながらの対策ができるオンライン英会話も増えてきているためおすすめです!
詳しくは、下記を参考にしてください。
『私は、英語なんて全然話せないから…』という方でも挑戦してみてください。
とりあえず、行動してみて、自分が苦手なこと・やるべきことを肌で感じることが重要です…
どうしても、英語が話すのに抵抗がある方は、TOEICのスタディサプリがおすすめです。
無料体験期間もあるので、下記を参考に試してみてください!
YouTube
最近は、大学レベルの数学や物理を丁寧に指導しているYouTuberやコロナ禍の影響で有名な先生方の授業を聞くことができます。
まずは、志望する研究室の教授が授業している動画が見つかるか調べてみましょう。
一応、当ブログでおすすめするYouTubeを以下で紹介します。
勉強ブログ
勉強や講義で学んだことをノートではなく、ブログに綺麗にまとめるのもオススメです!
なぜ、ブログが良いかというと、常に第三者に見せるような状況でアウトプットできるためです。
行動心理学の観点からも、第三者に紹介するつもりで行ったアウトプットは、極めて質が高くなることが言われています。
さらに、ブログに綺麗にまとめるだけで、収益を得ることができます。
詳しくは、下記を参考にしてください。
特に、大学1、2年の方は、ある程度時間があるので、挑戦してみてください!
私は、そのおかげで学費も携帯代も全て自腹で払うことができました…
Amazon Prime Student
大学院入試では、割と高価な参考書や問題集を購入する必要があります。
図書館ですぐに手に入れば、問題ないのですが、大学院試が近づくに連れて、なかなか借りたい本を借りるのも困難になります…
そこで、私がおすすめするのが、『Amazon Prime Student』です。
Amazon Prime Studentは、大学生・大学院生限定のAmazon会員制度です。
代表的なものとして、以下のメリットがあります。
- 『Amazon Prime』のサービスを年会費半額で利用可能
- 本が最大10%割引
- 文房具が最大20%割引
- 日用品が最大15%割引
- お急ぎ便・お届け日時指定便が使い放題
- 6ヶ月間無料で使用可能
特に専門書や問題集をたくさん買う予定の方にとって、購入価格のポイント10%還元はめちゃめちゃでかいです(Amazon Primeで映画見放題という誘惑がありますが…笑笑)
少なくとも私は、Amazon Prime Studentを大学3年生のときに知って、めちゃめちゃ後悔しました。
専門書をすでに100冊以上買っていたので、その10%が還元できたことを考えると泣きそうでした…ww
より詳しい内容と登録方法については下記を参考にしてください(所要時間 : 5分)
よくある質問 : Q&A
ここからは、大学院試の難易度に関してよく質問されることに答えていきます。
具体的には、以下の質問に答えていきます。
- 東大大学院の難易度は高い?
- 大学院入試にコネは必要?
詳しく回答していきます。
東大大学院の難易度は高い?
Answer :
本記事でも説明しましたが、受験する専攻や研究科によって大きく異なります。
そのため、ひとまとめに難易度を評価することはできません。
筆記試験の難易度は、東京大学大学院理学系研究科の問題がおそらく一番難しいと思います。
大学院入試にコネは必要?
Answer:
私が知っている限り、コネが必要ということはないと思います。
たとえ何らかの繋がりがあったとしても、筆記試験の点数を取らないと足切りになってしまうため、繋がりがあることは有利に働くわけではないです。
しかし、大学院入試の場合、研究室訪問や前もって研究の話を聞くことはマナーなので注意しましょう。
気にしない教授が多いと思いますが、研究室訪問に行くことは多くのメリットがあるので必ず行うようにしましょう。
研究室訪問に関しては下記を参考にしてください。
まとめ
本記事では、大学院入試の対策方法を徹底的に説明しました。
大学院入試で大切なのは、自分で行動することです。
大学入試と違って、周りは丁寧に教えてくれません…
皆さんも、自分で行動して、自分の道を切り開いてください。
全ての大学院入試に関する記事は、下記のボタンからアクセスできます。
https://dreamer-uma.com/category/lab-graduate-school-entrance-examination/