- TOEFL ITPの勉強をどのようにするべきかわからない…
- TOEFL ITPの問題が難しすぎて全くスコアが上がらない
本記事では、この悩みと疑問を徹底的に解決していきます。
TOEFL ITPは問題が難しいため、ただ単に努力しても高得点が取れる可能性は低いです。
そこで、本記事では皆様が正しい勉強法を習得して、効率的に高得点が取れるようにTOEFL ITPの勉強法を5ステップで解説します。
特に、以下のような方は本記事の勉強法を実践することで大幅な改善が望めます。
- TOEFL ITPのリスニング問題を解いてみたら、速すぎて何を言っているかわからなかった
- とりあえず、過去問を解いたら全く問題が解けなかった
- TOEFL ITPというよりも、そもそも英語の苦手意識が大きい
また、本記事ではTOEFL ITPの仕組みを理解していない方のために、前半部分にTOEFL ITPの基本知識も紹介します。
本記事を読んで疑問点や相談がある方は、私のTwtter(努力のガリレオ : @galileo_effort)にDMまたは、本記事のコメント欄にガンガン記入してください!
TOEFL ITPの基本知識
まずは、TOEFL ITPの基本知識を紹介していきます。
具体的には以下の手順で説明していきます。
- TOEFL ITPとTOEFL iBTの違い
- TOEFL ITPの問題構成と試験時間
- TOEFL ITPの目標点について
TOEFL ITPとTOEFL iBTの違い
『TOEFL ITP』とは、主に大学・企業等の団体受験に使用されており、英語の授業のクラス分けテストとしても使用されます。
また、日本の大学院試や交換留学に使用されることも多いです。
一方、TOEFL ITPに似た『TOEFL iBT』は、海外大学院入試や海外就職に使用することが多いです。
大きな違いは、試験される技能が以下のように異なります。
- TOEFL ITP : 読む・聞くの二技能
- TOEFL iBT : 読む・聞く・書く・話すの四技能
TOEFL iBTの勉強法について知りたい方は下記を参考にしてください。
TOEFL ITPの問題構成と試験時間
ややこしいことに、TOEFL ITPには、レベル1とレベル2があります。
大学院試や大学のクラス分け等で使用されものがTOEFL ITPレベル1で以下のような問題構成です。
TOEFL ITP レベル1 | 問題数 / 試験時間 |
---|---|
Listening Comprehension (リスニング) |
|
Structure and Written Expression (文法問題) |
|
Reading Comprehension (リーディング) |
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合計 |
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基本的には、レベル1が主流ですが、レベル2の問題構成も紹介します。
TOEFL ITP レベル1 | 問題数 / 試験時間 |
---|---|
Listening Comprehension (リスニング) |
|
Structure and Written Expression (文法問題) |
|
Reading Comprehension (リーディング) |
|
合計 |
|
*大学院試や企業内で使用されるのは『レベル1』の方ですが、事前に試験時間等を確認して、レベル1またはレベル2なのかを明確にしておきましょう。
大学院試や企業内で一般的なのは、レベル1です。
そのため、本記事でも基本的にTOEFL ITPといった場合、レベル1の試験のことを指すことにします。
TOEFL ITP目標点について
TOEFL ITPの目指すべき点数は、目的に応じて異なりますが、おおよそ以下のような感じです。
TOEFL ITPの目標点(目的別)
- 企業の昇給等 : 500〜530点(英検2級レベル)
- 大学院入試 : 550〜600点(英検準一級)
- 大学のクラス分け : 500点取れていればほとんど確率で上のクラス
自分の英語力向上を可視化するために利用する方はとりあえず550点を目指しましょう!
レベルとしては、おおよそ英検準1級レベルです。
では、ここからはTOEFL ITP勉強法を5STEPに分けて紹介します。
TOEFL ITPの勉強(5STEPで攻略)
ここからは、TOEFL ITPの勉強法を5STEPに分けて紹介します。
最初に具体的な手順を以下に共有しておきます。
-
STEP01基礎力の確認基本文法・発音記号・音のつながりルールの習得
-
STEP02問題パターンを把握するTOEFL ITPの問題パターンを把握する
-
STEP03使える単語・熟語を増やすTOEFL ITPで出題される単語・熟語をインプット
-
STEP04自分の苦手なトピックを徹底対策自分の苦手なトピックを把握し、徹底的に対策する
-
STEP05演習ループ弱点を見つけるために演習し、弱点をピンポイントで対策。これを繰り返す
以下詳しく説明していきます。
STEP1 : 基礎力の確認(基本文法・発音記号・音のつながりルール)
難易度 | |
---|---|
期間 | 1〜3週間 |
基本文法・発音記号・音のつながりルールを知らないと英語学習が空回りします。
基本文法を確実に理解しないまま英文を読解している状態は、ルールを知らずにサッカーを行なっているのと同じくらい重症です。
文法オタクになれとは言いませんが、準動詞(不定詞・分詞・分詞構文あたり)は確実に使えるようにしてください。
もし、怪しいと思った方は下記を利用し、基本文法を必ず習得してください。
また、発音記号・音のつながりルールを知らない状態でリスニング対策を行うのも危険行為です。
実は、『英語が速くて聞き取れない…』という現象は、英語自体が速いのではなく、音の発音記号・つながりルールを知らないことが原因で速く聞こえているだけです。
発音記号・つながりルールを学んだことがない場合は、下記の教材で習得することを強くおすすめします。
【音声ダウンロード付き】英語耳 発音ができるとリスニングができる
3日程度で読み切ることができ、1〜2週間の反復練習で『発音記号』を確実に定着できます。
英語リスニングのお医者さん [改訂新版]
2〜3週間の反復練習を行うことで、『音のつながりルール』を確実に定着できます。
また、この本に収録されている英会話表現がTOEFL ITPのリスニングに出題されるものに似ています。
そのため、音のつながりルール+TOEFL ITP頻出フレーズも習得することができます。
一億人の英文法は、私の英語人生を変えてくれた一冊です。初めて一億人の英文法を読んだときには、『これが使える英文法なのか!今まで学んできた英文法の先入観は忘れた方がいいな!』と頭に電撃が走りました…
今では、一億人の英文法は超有名書ですが、売れて当然という感じです。
英語が得意な方も苦手な方も、英語を学ぶなら早い段階で読んだほうが良いです(後悔しないように…)
対策期間が短い方は、基本文法をゆっくり勉強する時間はないと思います。
その場合、音のつながりルールのみを勉強することをオススメします。
音のつながりルールを学ぶことで、リスニングの聞こえ方が劇的に変わるためです。
基本文法・発音記号の重要性に関しては、下記の記事で詳しく説明しています。
この記事を読むことで英語の苦手意識はだいぶ軽減されると思います。
STEP2 : 問題パターンを把握する
難易度 | |
---|---|
期間 | 1〜2週間 |
次のステップはTOEFL ITPの問題パターンを把握することです。
注意していただきたいのは、問題パターン毎の『対策する』わけではなく、『把握する』ことに特化することです。
新しい試験を始めると『とりあえず、英単語をやってから対策だな!』と思う方が多いですが、完全な間違いです。
早い段階で問題パターンを把握することで、相手(TOEFL ITP)の全体像を理解できます。
そうすることで、TOEFL ITPの具体的なイメージがつき、心理的な壁がなくなり、具体的な目標設定ができます。
それだけで、単語学習や問題演習の質が格段に上がります(心理的な影響は勉強効率に重大な影響を与えます…)
具体的には、以下の公式過去問を一度解いてみましょう。
TOEFL ITP(R)テスト 公式テスト問題&学習ガイド
公式だけあって一番信用できます。
雰囲気を掴んだら下記を参考に各パートごとの問題パターンと対策法をインプットしましょう。
具体的な対策を行うのではなく、『どんな問題形式があって、どのような対策を行えば高得点が取れるのか?』という点を理解するようにしてください。
可能ならば、この段階で自分な苦手パターンを明確化しておくと良いです。
STEP3 : 使える単語・熟語を増やす
難易度 | |
---|---|
期間 | 2〜4週間 |
TOEFL ITPは単語力・熟語力がスコアに直結します。
特に、単語はセンター試験とは比較にならないくらい高度な単語や専門分野の単語が使用されます。
全ての単語をカバーすることはできませんが、少なくとも下記の単語帳2冊に載っている単語は使えるようにしましょう。
【CD3枚付】TOEFLテスト英単語3800 4訂版 (TOEFL(R)大戦略)
この単語帳に関しては必ず8〜9割程度は使えるようにしましょう。
ネットの噂で半分程度の単語を覚えれば、十分なスコアが取れるとか言われていますが、そんなことはありません。
*対策期間が短い方は、とりあえずこの単語帳の7〜8割を覚えることを目指しましょう。
改訂新版 TOEFL TEST 必須英単語5600(CD BOOK)
私が、TOEFLテスト 英単語3800をある程度暗記した後に使用した単語帳です。
あまり有名ではないかもしれませんが、『速読英単語』という単語帳を使用していた方にとっては最高の一冊です。
長文とセットで専門分野に関する単語が習得できます。
音声や各トピック別単語リストもついているために効率的に勉強することができます。
正直、英単語3800より良い単語帳だと思っています…(TOEFL iBT対策の際も愛用しました)
また、時間がある方は、下記の熟語長も利用すると良いです。
【CD2枚付】TOEFLテスト英熟語700 4訂版 (TOEFL(R)大戦略)
本当によく出てくる英熟語だらけで驚きました。
この熟語長をやっていなかったら高得点を取ることはできなかったと思います…
熟語や英会話表現は、単語に比べて覚えにくいため、各自工夫して暗記するようにしましょう。
私は、下記の流れで効率的に英熟語を使えるようになりました。
- 覚えにくい熟語をピックアップ(5〜15個くらい)
- ピックアップした熟語を使用して英語例文を作成
- その例文をオンライン英会話のレッスンで使用する
オンライン英会話を利用することで、暗記効率は格段に上がりました。
また、オンライン英会話を使用することで、使える表現(聞いたり、話せたりする表現)になる可能性が高くなります。
さらに、TOEFL ITPのリスニングのスピードにも慣れることができます。
最近は、TOEFL本番さながらの対策もできるため本当におすすめです。
詳しくは下記を参考にしてください。
*STEP3に関しては、ある程度暗記ができてきたら(単語帳3800を半分程度覚えたら)、同時進行で次のSTEP4, 5に進んでください!
STEP4 : 自分の苦手なトピックを把握して対策する
難易度 | |
---|---|
期間 | 1〜3週間 |
TOEFL ITPは、自分の専門分野外のアカデミックな内容が出題されます。
そのため、受験者によって得意な英文と苦手な英文が必ず存在します。
私の場合、専門は理系分野だったので、以下の分野が苦手でした。
- アメリカ史
- アメリカの政治
- アメリカの経済
そのため、上記の分野を軽く日本語で学び、専門単語をいくつか覚え、該当する長文をひたすら解きました。
結果的に、苦手分野は得意分野に変わり、大学院試の際には、おそらく満点を取ることができました(大学院試の場合、結果が返ってこない…)
大切なのは、苦手なトピックと得意なトピックを明らかにしてピンポイントで対策を行うことです。
苦手な長文が把握できていない状態が一番危険です。
『なんとなく長文ができない…』という状態ではスコアは上がりません…
苦手なトピックがわかったら、先ほど紹介した以下の単語帳を利用して、苦手分野を徹底的に対策しましょう。
改訂新版 TOEFL TEST 必須英単語5600(CD BOOK)
また、下記の長文問題集もおすすめです。
TOEFL ITP(R)テストリーディングスピードマスター
リスニングで頻出のキャンパストークが苦手な方は下記の問題集を使用すると良いです。
解説も丁寧でわかりやすいです。
TOEFL ITP TESTリスニング完全攻略
キャンパスライフ以外にも多くのトピックを扱っており、コスパも最高です!!
買っておいて損はない一冊です。
STEP5 : 演習ループ
難易度 | |
---|---|
期間 | 読者による |
最後のステップは、STEP3, 4と並行しつつ、できるだけたくさんの実践問題集・過去問を解き、以下を繰り返します。
- 実践問題集・過去問を解く
- 自分の苦手パターンを研究する
- 自分の苦手分野に特化して対策
- ①に戻り、繰り返す!!
ただ実践問題集・過去問を解くのではなく、自分の苦手分野を研究してください!
漠然と問題集をこなしても意味はありません…
目安としては、3〜7日間に一度実践問題集を解き、1〜2日かけて自分の苦手箇所の発見と対策を行いましょう。
この『STEP5』を徹底的に行うことで確実に高得点を取ることができます!
私が使用した実践問題集・教材の中で特に良いものを紹介しているので参考にしてください。
まとめ
本記事では、TOEFL ITPの勉強法を5STEPに分けて紹介しました。
しかし、簡単に実行できる『5STEP』ではないため、それなりの努力が必要です…
そのため、あとは皆さん次第です。
とりあえず、本記事を読んだ読者は、今すぐ行動してみましょう!
基本的に行動して損することはありません、というか今すぐ行動できないともう無理です…
具体的には、STEP1, STEP2に該当する参考書を手に取り、スタートを切るだけです。
すぐに机に向かえないという方は、オンライン英会話を通して英語を楽しみ継続する習慣をつけても良いと思います。
オンライン英会話は、勉強習慣がない方のみならず、TOEFLに特化した内容を扱っており、中級者・上級者の方にもおすすめです。
少なくとも私は、単語・熟語のアウトプット場所として有効に使用させていただきました。
また、対策法・単語等のアウトプットにブログを利用するのもおすすめです(私も利用しています!)
詳しくは、下記を参考にしてください。
どんなスタートでも良いですが、とりあえず今すぐ行動しましょう…
英語学習でオンライン英会話を利用しないのは、時代遅れです…
『スピーキングができないから、オンライン英会話はまだまだ後回し…』と思っている方は大間違いです。
最近のオンライン英会話は、教材が豊富で、もはや参考書・問題集は不要になりつつあります…
また、多くのオンライン英会話が最新メソッドを導入して、スピーキングのみならず、リーディング・リスニング・ライティングの能力も上がる教材を導入しています。
さらに、効率的な記憶ツールや学習カウンセリングのサービスが提供されることもあります!!
特に初心者の方は、下記の記事で紹介しているオンライン英会話をチェックしてみてください。
中には、2週間の無料体験期間を提供しているオンライン英会話もあります。
英語学習が滞っている方や英語学習を習慣化できていない方は無料体験期間で良いので挑戦してみてください。
何事も行動することが大切です。
また、多くのオンライン英会話がTOEICやTOEFL等の外部英語試験の対策レッスンを提供してきています。
中には、追加料金なしで、本番さながらの対策や面接対策を行うことができるオンライン英会話もあります。
特にTOEIC対策に強いオンライン英会話は下記を参考にしてください。
TOEFL対策に強いオンライン英会話に関しては下記を参考にしてください。