- これからTOEICの勉強を始めるけど、何をするべきか全くわからない…
- TOEICを勉強してもいつも空回り、スコアが全く上がらない…
本記事では、TOEIC950点を取得した私が、この悩みを徹底的に解決していきます。
実は、私もTOEIC対策を始めたときは、たくさん遠回りをしてしまい、全くスコアが上がりませんでした…
しかし、試験を受ける続けるうちに、TOEICのスコアを上げる方法に気づき、そこからはスムーズにスコアを上げることができました。
それと同時に、間違えた勉強法をしていると一生、TOEICで高得点を取ることはできないということがわかり恐怖を感じました。
本記事では、皆様の努力が空回りしないよう、初心者の方・スコアが伸び悩んでいる方を対象に、正しいTOEICの勉強法を紹介します。
具体的には、本記事を読むことで以下のメリットがあります。
- TOEIC初心者の方でも、正しい勉強法により高得点が取得可能
- なぜ、TOEICのスコアが伸び悩んでいるかが明確になる
本記事を読んで疑問点や相談がある方は、私のTwtter(努力のガリレオ : @galileo_effort)にDMまたは、本記事のコメント欄にガンガン記入してください!
TOEICの基本知識
*TOEICの基本知識についてすでに知っている方は読み飛ばしてください。
TOEIC(トーイック/トイック)とは、「オフィスや日常生活における英語によるコミュニケーション能力を幅広く測定するためのテスト」です。
TOEICには、以下の5種類の試験があります。
- TOEIC Listening & Reading Test
- TOEIC Speaking & Writing Tests
- TOEIC Speaking Test
- TOEIC Bridge Listening & Reading Tests
- TOEIC Speaking & Writing Tests
最も一般的なのは、TOEIC Listening & Reading(L&R)です。
そのため、TOEICと言った場合は、TOEIC Listening & Reading(L&R)のことを指します。
②, ③は、名前の通り英語を話す・聞く能力が問われ、④, ⑤のTOEIC Bridgeは、初級者むきのTOEICです。
本記事では、最も一般的なTOEIC Listening & Reading(L&R)の勉強法について解説します。
以降、TOEICと言った場合は、TOEIC Listening & Readingのことを意味することにします!
TOEICの配点
TOEICは、リスニング・リーディングの二つのセクションに分かれています。
配点は、リスニングが495点(5点刻み)でリーディングが495点(5点刻み)です。
TOEICの試験時間・問題数
TOEICの試験時間は、以下の通りです。
- リスニング : 100問、45分
- リーディング : 100問、75分
TOEICの受験情報
TOEICは、例年一年に10回の受験が可能です(コロナウイルスによって変更する可能性はあります)
より詳しいTOEICの年間スケジュールは、以下のボタンから、公式サイトで確認できます。
TOEICの勉強法|6ステップで徹底攻略
ここからは、TOEICの勉強法を6ステップに分けて説明します。
具体的には、以下のステップで勉強を行ってください。
- 基本文法・発音記号の習得
- TOEICの正体を理解する
- 今までのインプットを金のセンテンスでアウトプット
- Part別の対策
- 実践模試を3〜5回解く
- TOEICの勉強法④と⑤を繰り返す
以下、より詳しく説明します。
① : 基本文法・発音記号の習得
難易度 | |
---|---|
期間 | 1〜3週間 |
まずは、基本文法・発音記号の習得を行いましょう。
基本文法・発音記号を理解していない状態でTOEIC対策を行っても、努力が空回りします。
多くの方が、基本文法・発音記号の勉強は、遠回りに思われがちですが、本当に一番大切です…
初心者の方のみならず、800点を超えることができない方は、意外と基本文法・発音記号の理解が低い可能性が高いです。
下記の記事を一読することで、基本文法・発音記号の重要性が理解できます。
時間がある方は一読してください。
時間に余裕がない方は少なくとも下記の2冊に目を通してください。
一億人の英文法
基本文法の習得はこの本で十分です!
英語耳
リスニングの勉強をしたことがある方なら、『原稿を見ながら聞いているけど、早すぎて何を言っているかわからない…』という経験を一度はしたことがあると思います。
では、なぜ原稿を見ながら聞いても英文が聞こえないのでしょうか?
理由は、簡単でリスニングの音のルールを理解していないからです。
つまり、音のルール的には、早すぎるのではなく、『音が繋がっていたり、消失している可能性』が大きいです。
具体例を以下に示します。
具体例 : what about you?
間違った発音 : ワット アバウト ユー
正しい発音 : ワラバオウトチュー
(使用したリスニングの音ルール)
- 語尾の t (破裂音)は省略される
- 語尾の子音と語頭の母音はつながる
これ以外にもルールはたくさんありますが、この音のルールを知らなければ英語を聞けるようになりません(実際は発音していない『t』を何度聞こうと挑戦し、聞こえないという悪循環を繰り返し努力が空回りします)
可能ならこのタイミングで発音記号も勉強しておくと、単語暗記の効率化や音源なしで単語を勉強できるという効率性が格段に上がります。
可能ならこのステップを2〜3週間程度で行うことをおすすめします。
この時点で完璧を求めすぎず文法・単語・音のルールに関してもある程度理解できるという状態までいったら必ず次のステップに進んでください。
理由は、次のステップでインプットした内容が効率的に定着させることができるからです。
② : TOEICの正体を理解する
難易度 | |
---|---|
期間 | 1週間 |
次に、TOEICの正体を理解するために以下の知識を埋めましょう。
- 問題パターンを把握して対策法を知る
- 必要最低限の単語を暗記する
- 問題パターンを意識しながら演習量を増やす
具体的には、以下の参考書を使用すると良いです。
参考書 | 使い方 |
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TOEIC(R) L&Rテスト 直前の技術 | 問題パターンを把握して対策法を知る |
TOEIC L&R TEST 出る単特急 金のフレーズ | 必要最低限の単語を暗記する |
公式TOEIC Listening & Reading 問題集 | 問題パターンを意識しながら演習量増やす |
本の詳細情報を簡単に説明します。
[新形式問題対応/音声DL付]TOEIC(R) L&Rテスト 直前の技術
価格 | 2,420円(税込) |
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難易度 | |
習得期間 | 1〜2週間程度 |
TOEIC初心者がとりあえず単語のみ勉強することは、『努力の空回り』を引き起こします。
それは、あたりまえで『TOEICの正体』がよくわからず戦っているからです(スポーツのルールを知らずに筋トレだけしているのと同じことです)
そのため、まずは『TOEIC(R) L&Rテスト 直前の技術』を利用しTOEICの全貌(各パートの大まかな性質・雰囲気)を理解しましょう。
TOEIC L&R TEST 出る単特急 金のフレーズ (TOEIC TEST 特急シリーズ)
価格 | 979円(税込) |
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難易度 | |
習得期間 | 2〜4週間 |
単語の定着に関しては、本番2週間前の詰め込みでどうにかなるものではありません…
覚えるだけならまだしも、本番では、記憶した単語を瞬時に読み/聞きができなくてはなりません。
そのため、単語の定着は早い段階から行うことが重要です。
その他のおすすめ単語帳に関しては、下記の記事で紹介しています。人気の単語帳ではなく、自分に最適な単語帳を選んでください。
単語を暗記する際は、単語帳を終わらせる回転スピードを上げること、自分な苦手な単語を重点的に覚えることを考慮しながら暗記してください。
公式TOEIC Listening & Reading 問題集
価格 | 3,300円(税込) |
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難易度 | |
習得期間 | 2〜4週間程度 |
*最新版の公式問題集が発売された場合は、最新版を購入してください。
TOEICの問題パターンに慣れてきた方は、同時進行で次のステップに進んでください!
③ : 今までのインプットを金のセンテンスでアウトプット
難易度 | |
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期間 | 1週間 |
ここまでのステップで、基本文法・単語・音のルール・TOEICの問題形式をインプットしてきました。
なんとなく最強になった気がするのですが、いざ問題を解いてもほとんど解けないです笑笑
それは、インプットが定着できていないからです。
そのため、ステップ③では、これまでの知識を『TOEIC L&R TEST 出る単特急 金のセンテンス (TOEIC TEST 特急シリーズ)』という以下の参考書を利用してアウトプットするだけです。
このアウトプットを行うことで、これまでのインプットが確実に定着します。
当然、金のセンテンスを行っている最中も『音のルール・文法』でわからない部分が出てきたらラッキーだと思って、ステップ①に戻り徹底的に解決してください。
しかし、『金のセンテンス』をだらだらやっても時間ばかりがすぎてしまうので、以下の最初は以下のサイクルで行うことをおすすめします。
金のセンテンスの勉強法
- シャドーイング : シャドーイングができない部分は聞き取れていない音なので、自分の聞き取れない音を把握しましょう
- センテンスを精読 : センテンスを精読する際には、文法・音のつながる箇所・意味を意識してください
- シャドーイング : 精読の際に意識したことをアウトプットしてください
- オーバーラッピング : 必ずセンテンスの意味を考えながら行ってください(実際のスピードに慣れることと前から英文を聞き取る練習です)
このサイクルを一つのセンテンスあたり2〜4分で行ってください
『シャドーイング? オーバラッピング?』という方は、下記のメモを参考に理解してください(ネットで調べればすぐに出てくるのでメモで理解できない場合は各自検索してみてください)
シャドーイングとオーバラッピングがよくわからない方のためにどのような勉強法なのかを簡単に説明します。
- シャドーイング : 英語の音声を聞きながら、原稿(センテンス)を見ずに、その音声を真似して発音する訓練方法(可能なら声を出すべきですが、口パクでもOK)
- オーバーラッピング : 原稿(センテンス)を見ながら、英語の音声と重なるように同時に発音する訓練方法(可能なら声を出すべきですが、口パクでもOK)
*ステップ③は、これ以降のステップに入っても毎日継続してください。
現在も私は、TOEICを受けることを決めた日から『金のセンテンス』を『文法・音のつながり』を意識しつつ毎日に一周します(2倍速を利用しています)
これもある程度慣れてきたら、同時進行で次のステップに進みましょう。
④ : Part別の対策
次に、パート別(Part2, Part3, Part4, Part5, Part7)に対策を行っていきます。
実は、TOEICの問題パターンは限られていて、このパターンを把握することで自分の弱点を細分化することが容易になります。
そのためステップ④の目的は、その問題パターンをさらに細分化して、自分の苦手なパターンを明確化・克服することです。
Part1の対策に関しては、配点と難易度の問題から後回しにします(気分転換程度に試験後半で対策しても十分間に合います)
また、Part6に関しては、Part5, Part7のパターンの組み合わせでほとんどの問題が構成されるためこのタイミングでの対策は不要です(基本的にはPart5, 7と同種のテクニックが使用できるため問題なく解けるようになります)
では、具体的にどのように対策していくのかをPart別に紹介してきます。
Part2の対策法(問題形式のパターン化)
Part2は、問題パターンを細分化すると約10〜15パターン程度に落とすことができます。
実際に下記の記事で紹介している参考書では、実際に10〜15パターンに問題をパターン化して対策することができます。
これらの参考書で、各問題のパターンを把握し演習を行いましょう。
Part3・Part4の対策(頻出トピックに慣れろ)
Part3・4の問題パターンも10種類程度に細分化することができます。
当然問題パターンを細分化して理解しておくことは大切ですが、Part3・4の場合は、頻出トピックを知ることが大切です(例えば、インタビュー形式・ニュース形式等)
具体的には、下記の参考書で問題パターンとトピック別の演習を行うことができます。
Part5の対策(問題形式のパターン化)
実は、Part5(文法問題)に関しては解き方が決まっていてセオリー通りに解くことで確実に9割を超えることができます。
問題パターンも15〜20パターン程度(細分化しまくっても50パターン程度)です。
具体的には下記の参考書で問題形式のパターン化と解き方のセオリーを知ることができます。
*この時点でPart6の対策を行っても良いですが、可能ならばPart7の対策を先行することをおすすめします。
Part7の対策(頻出トピックに慣れろ)
Part3・4同様に問題形式をパターン化することも大切ですが、Part7で大切なのは頻出トピックに慣れることです。
具体的には下記の参考書で問題形式のパターン化と頻出トピックを理解することができます。
ステップ③は、自分の中でTOEICの問題がパターン化できてきたと思ったタイミングでやめてください(必ずしも全ての本をやる必要もないし、終わらせる必要性もない)
⑤ : 実践模試を3〜5回解く
ステップ④では、TOEIC実践模試を3〜5回解き、ステップ③で学んだパターンを参考に自分の苦手なパターン・トピックを研究します。
具体的には、下記のような公式問題集を使用してください。
公式問題集をやり切ってしまったという方は下記のような実践問題集でも良いです。
この時に大切なことは、前回のステップで学んだパターンのうち自分が苦手なパターンを見つけることです。
つまり、『模試を使って自分の苦手なパターン・トピックを研究』することが極めて大切です。
私が出会った多くの方が、自分の苦手を全く細分化できずスコアアップに悩んでいました…
それは、当然の結果で、漠然と『Part7が苦手』という方よりも『Part7のトピック②のパターン③』が苦手ということを認識し集中的に対策した方が遥かに効率的だからです。
漠然とPart7を対策すると自分の得意なPart7のパターンを勉強してしまい、時間の浪費に繋がります(よくある間違いは、参考書を一冊まるまるやることをゴールとしてしまう)
実際に、模試を3〜5回解き苦手をある程度把握できたら次のステップに進んでください。
⑥ : TOEICの勉強法④と⑤を繰り返す
ステップ⑤も簡単で、勉強法④で苦手パターン・トピックを把握したら勉強法③で紹介した参考書を使って苦手を完全に潰してください。
あとは、勉強法③と④を繰り返し行うことで苦手がなくなっていき、900点が超えられるわけです。
以上で、私がオススメする勉強法は終了です。お疲れ様でした…
まとめ
TOEIC初心者に最適な勉強法を紹介しました。
本記事で紹介したステップ①〜⑤は全て簡単なステップではなくある程度の努力を必要とします。
一見苦しいようですが、たらたら努力をして結果が永遠に出ないよりは良いと私は考えます。
おそらく本記事を読んで実際にこの勉強法をやってみようという方は5%程度だと思いますが、ぜひ英語で人生を変えてください。
本記事が皆様の役に立つことを願います…
英語学習でオンライン英会話を利用しないのは、時代遅れです…
『スピーキングができないから、オンライン英会話はまだまだ後回し…』と思っている方は大間違いです。
最近のオンライン英会話は、教材が豊富で、もはや参考書・問題集は不要になりつつあります…
また、多くのオンライン英会話が最新メソッドを導入して、スピーキングのみならず、リーディング・リスニング・ライティングの能力も上がる教材を導入しています。
さらに、効率的な記憶ツールや学習カウンセリングのサービスが提供されることもあります!!
特に初心者の方は、下記の記事で紹介しているオンライン英会話をチェックしてみてください。
中には、2週間の無料体験期間を提供しているオンライン英会話もあります。
英語学習が滞っている方や英語学習を習慣化できていない方は無料体験期間で良いので挑戦してみてください。
何事も行動することが大切です。
また、多くのオンライン英会話がTOEICやTOEFL等の外部英語試験の対策レッスンを提供してきています。
中には、追加料金なしで、本番さながらの対策や面接対策を行うことができるオンライン英会話もあります。
特にTOEIC対策に強いオンライン英会話は下記を参考にしてください。
TOEFL対策に強いオンライン英会話に関しては下記を参考にしてください。