- Google Colaboratoryの導入方法を知りたい。
- Google Colaboratoryってなんだ?
この悩みを解決していきます。
本記事の内容
- Google Colabの基本知識
- Google Colabの導入方法
- Google Colabの注意事項
本記事を読み終えるメリット
- Google Colabを簡単に導入できる
- Google Colabの基本的なルールを知ることができる
Google Colaboratoryとは
Google Colaboratory(Colab)は、Googleのブラウザから、Pythonを実行することができるクラウド型実行環境です。
主なメリットは以下の4つです。
- Googleアカウントがあれば環境構築は不要!!
- 機械学習に必要なライブラリが始めから導入されている
- GPUに無料でアクセスすることができる
- コードの共有が簡単
現段階で『ライブラリ?』、『GPUってなんだ?』という方はとりあえず、『機械学習に必要なものが最初から導入されていて便利』と思っておいてください。
詳細は下記の動画を参考にしてください。
Google Colabのインストール方法
以下のステップでGoogle Colabをインストールしていきます。
- Google アカウントを作成(既にアカウントを持っている方は次のステップへ)
- Google driveからColabをインストール
- Google Colabにアクセス
10分程度で作業は終了します。
Google アカウントを作成
Googleをアカウントを持っていない方は、下のボタンからGoogle アカウントを作成しましょう。
Google ドライブにGoogle Colaboratoryを追加
まずは、Googleドライブにアクセスしましょう。
使ったことがない方は、下のボタンをクリックし移動しましょう。
下の画面に移動します。
『ドライブに移動』をクリックしてください。
『新規』をクリックしてください。
『その他』→ 『アプリを追加』をクリックしてください。
上の検索欄に『Colaboratory』と入力してください。
上の画面の指定箇所をクリックしてください。
『インストール』をクリックしてください。
この画面が表示されたら、『続行』をクリックしましょう。
『OK』をクリックしましょう。
『完了』をクリックしたらインストール完了です。
Google Colabにアクセス
インストールが完了したので、Google Colabにアクセスしましょう。
『新規』→ 『その他』 → 『Google Colaboratory』をクリックしましょう。
これで、Pythonを入力できるnotebookを表示することができました。
Google Colabratoryのインストールは終了です。
Google Colabの注意点
Google Colaboratoryには、『90分ルールと12時間ルール』と呼ばれる以下の制約があります。
以下の二つのでPythonコードの実行が停止してしまう
- 12時間ルール : ノートブックを実行して12時間経過
- 90分ルール : ノードブックの使用を止めて90分経過
12時間ルールは、深層学習など学習時間の長いコードを実行する際には、大きな問題になります。
そのためにも、長期的な学習を行う場合は、定期的に学習の結果をGoogle Driveに保存するようにしましょう。
content内のファイルについて
Google Colabでは、/content.
というdriveとは別の場所でnotebookが実行されています。
そのため、Notebookのセッションが切れるとcontent
内に保存したデータやモデルは全て消えてしまいます。
しかし、Notebookからdriveをマウントして、drive上のフォルダにデータを保存すれば、問題は解決します(この方法は、この後詳しく説明します)
Google Colaboratoryの使い方(Tips)
ここからは、Google Colaboratoryの追加機能についてまとめておきます。
どれも覚えておくと便利なので習得すると良いです。
- Google Drive上のファイルにアクセスする方法
- ArgumentParserのコマンド引数を変換方法
- コード(セル)終了の通知音を鳴らす方法
Google Drive上のファイルにアクセスする方法
Google Drive上のファイルにアクセスする方法は、主に二つの方法があります。
ここからは、二つの方法を画像を使いながら解説していきます。
Authorization codeを入力する方法
セルに以下を入力し実行してください。
from google.colab import drive
drive.mount('/content/drive')
表示されているURLをクリックすると、認証コード取得画面に移動します。
使用したいGoogleドライブのアカウントをクリックしてください。
認証コードを取得するために、信頼性を許可する必要があります。
問題がなければ、赤枠で囲まれている『許可』をクリックしてください。
右の四角をクリックし、認証コードをコピーしましょう。
コピーしたら、Google Colabに戻りましょう。
『Enter your authorization code: 』の下にコピーした認証コードを貼り付けることで指定したアカウントのGoogleドライブ上のファイルをインポートすることができるようになります。
Google Colabのフォルダ画面からGoogle Driveを利用する方法
もう一つの方法は、Google Colabを開いているアカウントのGoogleドライブにアクセスする際に有効な方法です。
上述の認証コードを取得する方法よりも高速にできます。
では早速、説明していきます。
赤枠を番号順にクリックしてください。
『GOOGLE ドライブに接続』をクリックすることで、Googleドライブ上のファイルにアクセスできるようになります。
ArgumentParserのコマンド引数を変換方法
深層学習の論文実装は、ArgumentParserを用いてコマンドライン引数を設定する実装が多いです。
しかし、GPU環境がない場合は、Google Colabで動作確認することになると思います。
ここでは、ArgumentParserのコードをGoogle Colabでも動くように変換する方法を紹介します(完全に細かいオプションはカバーできませんがおおよそのコードは下記の方法でとりあえずは動くようになります)
- ArgmentParserのコード
parser = argparse.ArgumentParser()
parser.add_argument('--arg1', type=str, default='test', help='text')
# flag引数 (指定するとTrue)
parser.add_argument('--flag', action='store_true')
args = parser.parse_args()
- Google Colab用に変換したコード
class args():
def __init__(self):
self.arg1="test"
self.flag=False
args=args()
参考: argparseなソースコードをgoogle colaboratoryで動かすとき
コード(セル)終了の通知音を鳴らす方法
下記のコードで通知音を鳴らす関数を定義してください。
from google.colab import output
def notif():
output.eval_js('new Audio("https://upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/0/05/Beep-09.ogg").play()')
参考 : Is there a way to make Colab give an Audio Notification when cell has finished running
あとは、実行したいコードの最後に『notif()』と入力することで、通知音を鳴らすことができます。
まとめ
今回は、Google Colaboratoryの基本的な導入方法と使い方について解説しました。
- Google Colabとは
- Google Colabのインストール方法
- Google Colabの注意点
Google ColabはGPUも使用できるため、低コスト・高速で機械学習を実装するには、必要不可欠な存在です。
皆さんも、導入しておくことを進めます。
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